付き合いたいオタクとそうじゃないオタク。

もう何年も思い続けていること。

自分はいわゆるオタクで、たまにイベントに行ったりアニメグッズを買ったりしている。

少し前にヲタクに恋は難しいというアニメが放送していたが、あの蒲倉さんの女性版だと思う。

見た目や話し方からオタクとバレる事はなく、オタクである事を恥ずかしいと思い、それでも二次元から抜けられない。そんな感じ。

昔、私にオタク話のできる友達は幼なじみしかいなかった。
そもそも、学生時代はオタクキメェwwwってやる側にいたから、幼なじみ以外のオタクっぽい子と仲良くなる気もなかった。

その幼なじみとも何年か前に連絡を絶った。
理由は『幼なじみの見た目や言動が気持ち悪いから』だ。
高校は別々だったから、たまに会う幼なじみがダサくても腕毛が生えてても何とも・・・いや、少しはウワァって思ってたけど、まあそこまで気にならなかった。なにせまだ10代だし。自分はギャルだけど幼なじみは真面目な子だったし。

でも、彼女は社会に出てもそのままだった。
20代の頃、久し振りにお茶をした時は腕毛は消えていたけど、ベージュの安っぽいストッキングの下ですね毛が渦巻いていた。
アラサーの頃はアニメイベントで不自然に自分の近くをうろつき声をかけてきたデブのおっさんがいたけど何がしたかったのかな~?という内容の誘い受けをかまされた。
正直、幼なじみは昔からぽっちゃりではないデブ(顔はブスじゃなかった。メイクした顔を見たことはないが、元は悪くなかった。色白だし)だったので、誘い受けをかまされた時は何言ってんだコイツ、と思った。
と同時に俗に言う厨二病を今発症してるんだな、仕方ないな、とも思った。
だが、その帰り道。まあまあ混んでる山手線内で『イベント』『同人誌』『××ちゃん(彼女の推しキャラ)』『××っち(彼女の推しキャラ)』『××××(彼女の推しカプ』のワードを駆使してオタク特有の話し方で熱く語られた時、あっキモいなと思った。

その頃の私はイベント(コミケも声優さんが来るようなものも)に行っておらず、同人誌は読みも描きもしていなく、彼女の推しキャラが出ているジャンルを知らなかった。

そんな人間にTPOをわきまえずマシンガントークを繰り広げる、ダサい格好のスッピンデブ。まじむり。

そして私のオタク友達はゼロになった。

今はSNSを通じてオタク友達と呼べる人が何人かできたが、その中にあの頃の彼女みたいな雰囲気の人は一人もいない。
正確には実際に会った時にブスだったり雰囲気がヤバかった人は切った。

ブスじゃないから気を遣って自撮りを褒める必要はないし、痛バで承認欲求を満たすようなバカでもないから、見た目で悪目立ちすることもない。
一緒にお茶やご飯に行っても大っぴらにオタク話をすることはないし、そういう話をたくさんしたい時は個室を使う。

私の人生においてキモオタな友達は不要なので、これで良かったと思っている。

今いるジャンルは擬態できている人が少なくて、イベントに行く度にウワァって思うことが多いけど、根気よくオシャレでブスじゃない友達を増やしたいな。